コラム
2024.11.26 リノベデザイン リノベのコツ
Design & Accent ~ モールテックスの魅力 ~
Design & Accent は、FINDのお勧めする素材やデザインについてご紹介するコラムです。
今回はモールテックスという素材について。
モールテックスはデザイン性の高い薄塗りの左官仕上げ材です。
見た目はモルタルに似ていますが、セメント、水、砂に特殊な樹脂を加えて作られます。
そのため、モルタルにはない、防水性や強度もあります。
顔料を混ぜることでカラーバリエーションも豊富なことから、
様々なシーンで理想の空間づくりに採用されることの多い素材です。
モールテックスは防水性が高いことから、
キッチンや洗面台、浴室など水廻りのデザイン性も優れた仕上げ材として利用されています。
また、1〜2mmと薄塗りにも関わらず強度はモルタルの5倍程度。
薄塗りのため、曲げなどにも施工しやすく、
柔軟性があることからクラックにも強い仕様です。
表面が欠けたり、削れにくい素材なので、家具などにも利用されています。
では、FINDではどのようなシーンで利用されているか見てみましょう。
こちらはリビングの床材としてモールテックスを採用。
明るめのグレーにすることでフラットでシンプルな印象に。
強度があるので家具を引きずっても傷かないことから床材としても人気の素材です。
こちらの事例は土間から廊下の床に採用。
モルタルに比べると特殊な樹脂を混ぜているため滑らかな質感がより空間をシームレスな印象に仕上げます。
マットな雰囲気の中にも表情があり、素敵な空間になります。
こちらは、異素材の組み合わせがアクセントになったキッチン。
キッチンの天板はSUS。本体はオークの木目が温かい印象のキッチン。
側面はモールテックスで覆い仕上げました。
カップボード本体と飾り棚はキッチンと同じく木目のナチュラルな雰囲気に。
天板をモールテックスにしてラフな質感を演出します。
様々な空間のカウンターとしても採用されています。
水に強いことから、洗面台カウンターにモールテックスを採用するデザインはとても人気です。
壁出し水栓用の立ち上がり壁などカウンターとの一体感ある演出もおしゃれな印象になります。
玄関まわりでは、濡れることを気にして荷物を置くスペースに悩まれる方もいるかと思います。
モールテックスを使えば雨の日も安心。
気兼ねなく物を置いたりできるのでカウンターやベンチに採用されています。
下地を選ぶことなく塗ることのできるモールテックスは家具に塗ることも可能です。
テーブル、カウンター、ベンチなどの椅子にも採用されています。
こちらはキッチンカウンターをモールテックスで大胆に仕上げた事例。
カウンターとして存在感が空間のアクセントに。
日々のメンテナンスは自分でも可能です。
オイルやニスを塗ることで耐久性や防水性は持続されます。
ちょっとした日々のメンテナンスは必要ですが、
モールテックスにすることで愛着あるオリジナルな空間を演出できます。
弊社ショールームにもキッチンの腰壁として採用しておりますので、
質感や色合いなど実際にご覧いただけます。