コラム

2023.10.17 リノベデザイン リノベのコツ リノベの費用 土間 玄関

Designer’s File 1 ~玄関~

こんにちは。設計の海老澤です。

今回の【Designer’s File】は玄関周りに注目してみました。

住まいの第一印象を決めるエントランス空間にゆとりがあると、お家自体が広く感じられますね。
視覚的な広さだけでなく、家族みんなで出かける際や、
お子様のベビーカーや趣味のアウトドア道具などがある場合は玄関周りが広いと助かりますね。
自転車が趣味の方からは玄関に自転車スペースを作りたい!というご要望をいただくことも多いです。

今回はそんな憧れの広々玄関空間を実現する方法のご紹介です。

憧れの広々玄関

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玄関そばの居室を縮小し、玄関土間を拡張する形はマンションでも採用しやすい間取りです。
奥行きのある空間を確保できるので、自転車を置いたりするのにはぴったりですね。

縮小した居室は外部に接する窓が減ってしまうため、玄関土間との間仕切りに室内窓をもうけ、光と風を取り込む形がオススメです。

注意点としては、玄関まわりには設備配管がある場合も多く、床段差が出てくるケースもあることです。
解体して初めてわかる場合もありますが、あらかじめ予想できる場合もありますので計画時にしっかり確認していきましょう。

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また、大きく間取りを変更しないとしても玄関框の取り方を少し工夫するだけで空間を広く見せることができます。
例えば斜めに框を設定することで、玄関土間に奥行き感が出て、ゆったりとした印象を与えることができます。

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玄関土間を拡張する場合は、玄関収納をどの位置に設置するかも大きなポイントとなります。
廊下から直接アクセスできる場所に玄関収納を設置できれば、室内からのアクセスがスムーズになりますね。
また、玄関土間から直接アクセスできる場所に大きな収納を設ける場合は
旅行帰りのスーツケースをそのまま収納したり、汚れが気になるアウトドアグッズや
お子様のスポーツ用品なども気軽にしまうことができます。

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戸建てだけではなく、マンションでも広々玄関を実現する方法はあります。
ただ、玄関を広げるとどうしても個人の居室は狭くなりがちです。
家族共有の空間の広さを優先して、みんなが快適に暮らせる住まいにという考え方もあれば、
個人のお部屋を大切にしたいという場合もあると思います。

玄関拡張は居室のサイズ決定に大きく影響します。
家族の暮らしのスタイルを考慮しながら、全体の間取りバランスを検討していきましょう。